Les Grandes Vacances

ブログを始めようと思って開設してから早5日。習慣がないとダメね。
さて、今回は「バカンス」について。

photo by me

よくよく考えると、バカンスってすごい変なものだと思う。

毎日がそんなに耐えがたい?仕事が嫌ならなんで他の300日以上をそれに費やすの?
もし何もかも忘れてリラックスしたいなら、誰とも口をきかず家で猫とのんびりするのが一番。
そしてバカンスという“天国”に行って、一定期間後にはその耐え難い“現実”に戻ってくるというなんだか奇妙な矛盾。

もともと、「19世紀の段階では、バカンスは貴族やブルジョワのものであり、金持ちが何もしないでいる時間のことを指していた(vacancesとは、もとは「空(から)」といった意味の言葉)。*1」

そして、「フランスにおいてバカンスが慣習化するのは 19 世紀後半と言われている。先鞭をつけたのは,すでに産業化が進んでいたイギリスの富裕階層で,海辺への避暑を好み,フランスへも進出した。*2」

この、「何もしないでいる時間→海辺への避暑」の論理の飛躍はどういうことだろう?

フランスの哲学者・数学/物理学者のパスカルによれば、人間は「divertissement」があるから生きれるという。「幕間のダンス」「娯楽、楽しみ」、そして「気晴らし」という意味がある。

人間は何もしないと退屈してしまう。部屋に閉じこもっているだけだと苦しくなる。外に出ればさまざまな問題を起こすにもかかわらず、退屈よりはいいと考える。劇の間の休憩時間でさえ、何かないと退屈してしまう。

生命が動き始める春、そして新学期が始まる秋、その間のただただ暑い夏は、本来であれば何もしたくないに決まっている。でも人間は何かをせずにはいられないから、長時間の列車やフライトに耐え、いつもとは違う何かを求めて外に飛び出す。

何もしないでいる時間(→暑さで何もしないのは耐え難いので何かしたい)→海辺への避暑。これがバカンスということなのだろう。

バカンス=最高の暇つぶしというならば、海の波の音で、空の青さで、見知らぬ言語や美味しい食事、穏やかな昼寝で贅沢に飾り付けしたい。

ところで、私はマレーシアのペナン島に行く予定。
退屈から逃れるために。

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(ではなぜ退屈な他の300日を送る?という疑問はまたに機会に。)
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1 Wikiedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%B9

2 鈴木宏昌、フランスのバカンスと年次有給休暇、2012
http://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2012/08/pdf/045-054.pdf

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